全国自治体病院経営都市議会協議会の第3回地域医療政策セミナーが東京の都市センターホテルにて開催されました。
「医師確保対策をめぐる現状と課題」について、厚生労働省医政局総務課長の二川一男氏による講演と、「医師確保と育成~マグネット・ホスピタル提言」と題して、東北大学大学医学系研究科 教授 伊藤恒敏氏の講演がありました。何人かの議員と参加してきました。
現在の医師不足に関する内容と、対策に関して、様々な政策を国の厚生労働省として、また医師を育てる大学の教授としての角度からみた政策を聞き比べる事ができた、有意義なセミナーでした。双方の話を聞いて、マグネットホスピタル(医師が集まる拠点病院=医師にとって人気のある病院)の考え方に共感が持てました。
そのマグネットホスピタルの条件として、圏域人口20万人に最低一つ、病床数が400~500以上の病院とありました。この地域に焼津・島田と大きな自治体病院が存在し、なかなか医師の確保が難しい現状を考えると、病院の統合や中核的な病院を位置づけそこからからのサテライト病院への医師の派遣、地域の総合病院が連携し、総合病院でなく、サテライト病院間における機能の分担など、市の自治体病院単独ではなく、医療圏を広げての考え方・運営が必要になってきた事を感じました。
やはり、この地域2市2町の合併が出来なかった事は、大きな損失でした。